【そもそもカプセルって何なの?】

 1ヶ月検診から、もうずいぶん経っちゃった。
 ブログのお引越しなどと自分の忙しいのと重なって、ほったらかしになってしまっていて、ごめんなさいまし。
 前回、カプセル事などについて、あらたに質問しようと決心した話の続きです。

 1ヶ月検診の日、予定通り質問をしました。
 ドクターは忙しいので、スタッフに付き合ってもらいました。
 このクリニックでは、執刀医でなくても、ほとんどの質問に答えてくれるし、答えられない場合はドクターに聞いておいてくれるので、インフォームド・コンセントについては、ほとんど不安を覚えたことはありません。

 まず、カプセルってやつについて。
 考えてみたらさ。
 カプセルって何?ってことが、あたしわかってなかったわけです。
 体に異物が入ったときに、それを包み込むように、自然に体内にできあがる、時々拘縮を起こして、それがやっかいらしい、ということ以上のことは知りません。

 カプセルという言葉は一般名詞ですけども、ガチャポンのプラケースとか、風邪薬の2色に分かれているやつとか、あと、カプセルホテルとかを連想しちゃう。しかしこれら、全部おっぱいとは程遠いもんね。うーん。

 それで、ストレートに聞きました。
「カプセルっていうのは、実際どんなものなんですか?

 スタッフは、あたしから見たら若ーいおねーさん、みたいな人なんだけど、落ち着いてまして、ていねいに説明してくれました。
 「ゆで卵の殻と白身の間に膜がありますよね?ああいう膜がもっと厚くなったみたいなものだと思ってください」
 「え?とすると、弾力があったりするものなわけですか?」
 「そうです。言葉だけだと固いもののように思えるけれど、実際は柔らかい膜のようなものです」

 なるほど!とすると”カプセルを破く”というイメージがよくわかります。
 カプセルができたところよりもバッグを下に下げたい場合は(今回の修正手術はそういう目的のものだったわけだけど)カプセルの下をちょっと破いたりする、という前回の話が、具体的にイメージできるじゃありませんか。

 実際は”破く”というより、”メスを入れて裂く”、というような感じだそうです。
 「カプセルからは出血しないんですね?」
 「しません」

 ではではさらに。
 「カプセルというのは異物を包み込むわけで、エキスパンダーを入れたあと、もう出来上がってくるわけですよね?」
 「はい。徐々に出来上がってきます」
 「エキスパンダーで皮膚を伸ばしても、カプセルが形成されてしまった後では、そのカプセルに皮膚の伸びが邪魔される、ということはないのですか?

 これに対する答えは、「カプセルもエキスパンダーによって伸ばされて、皮膚とともに大きくなる」というものでした。
 カプセルは異物を包むので異物の大きさにフィットしているわけです。しかも縮もうとする力もある。もともとの性質としては、縮みたいものらしい。
 だけど、エキスパンダーが膨らむ速度や強さの方が強いので、それに負けて伸びてくるのだそうですわ。

 あたしの質問は続きます。
 「えーと、とすると、一度目の、エキスパンダーとシリコンバッグの入れ替えの手術の時点でも、下側の皮膚をはがすと同時にカプセルも破く、ということをしているわけですよね?」
 「そのようにしています」
 「だから、出血がひどかったのかな。確か抜糸の時にはまだぱんぱんに腫れていて、内出血の血を抜いてもらったりしましたよね?」
 「そうでしたね」

 今回のバッグの位置を修正する手術でも、同じようにカプセルを破き、下側の皮膚をはがしているのですが、内出血はさほどではなく、腫れもなくて、バッグも皮膚も柔らかい状態です。
 何でこんなに差があるのか、ちょっと不思議。
 
 そのことについては、写真を見せて説明してくれました。
 「1回目にはがした皮膚の範囲はここからここまでです」みたいに、正面から撮った写真を見せてくれたわけです。
 自分のおっぱいの写真(それもつくりかけ)を見るのはキミョーな体験ですがねえ。

 それらを見ると、2度目の位置修正手術の時には、確かに「皮膚をはがした範囲が少し狭いのです。やっぱりバッグがある分、完全にはくっつかないでいてくれた部分があったのでしょう。

 それでもドクターに言わせれば、「全身麻酔にして、遠慮しないで思いっきりはがした」という作業だったわけで。
 ”思いっきり”ってセリフが、もう、いかにも痛そう!今さらながら、部分麻酔にしなくてよかったわ、などと思うのでした。ふー。

 つづくー。