【血液検査をしにクリニックへ行く】

 さあて。過去の”お絵かきつき手術入院”のことはまたあとで書くとして、9月19日に形成のクリニックで血液検査を受けてきたので、その覚書き。

 血液を取るのは、決まりになっているようです。
 また体を切るわけだから、血液がちゃんと固まるかとか(そうじゃないと血がどばどば出て死んじゃうもんね)、血液型、白血球赤血球の数、肝機能、血糖値、その他を検査をしなきゃいけないのね。

 そのために30ccだか採血。例によって血管が細く、奥にあって脈がみつからないもんだから、腕の2箇所に穴があきます。(だいたいいつもそんなもん)

 そのほかに全身麻酔に備えてアレルギーや持病や服用中のクスリについてのお決まりの問診表をfill outして。
 
 これに加えてカウンセリングルームで次回のシリコンバッグの位置を直す手術について説明を聞く、というコースになります。
 これはドクターじゃなくて、スタッフ(看護婦さん)が受け持つのですが、その場で答えられない複雑な質問などはドクターにも知らせてくれますから、質問の回答が得られなくて最後まで不安、ってことはあんまりありません。

 あたしの場合、位置を直すだけで、いわば二度目なので、最初っからの説明は要らないわけです。

 ただ、知っておきたいことは何度でも質問しておきます。

●バッグがさかさまに回ってしまうことは、しばしばおきるのか?

●だとすれば、それを予防するために最初から糸で留めておく、ということはできなかったのか?

●今度の修正手術では糸で何箇所か留めるときいたが、それは美容的に考えて問題は起きないのか?つまりひきつれたり、シワがよったりへこんだりなどなど。


 それに対して今日の担当スタッフはこのように答えてくれました。

■バッグが回ってしまうことはと時々あるが、「よくあること」とは言えない。はっきりした統計は今ここでは答えられないが、自分が見てきた範囲で言うと、50例にひとつぐらいと思われる。
2パーセントだとすると、「めったに起きない」と言える範囲なのではないか。

■通常は最初から糸で留めることはしない。それはやはりひきつったりするような違和感が出ることがあることと、バッグが回るなどのことはあまり想定されていないからだ。
ただし、エキスパンダーで伸ばした皮膚に対して、入れるバッグが思ったよりも小さい場合(それでも入れた後皮膚はバッグに合わせてだんだん縮むのであるが)、皮膚の収縮を待つ間に動いてしまうことが予想される場合がある。その場合はその場で判断して糸で留める術式になることはある

■(見かけに問題が起きるというよりも)糸によってツレるような違和感があることはあるかもしれない。皮膚の下の脂肪がほとんどないので、糸が表面に出てきてしまうということもある。(でも体内で溶ける糸であるから最終的には問題はない。要するに糸は皮膚がバッグに合わせて縮むまでの間、動かないように固定するもの、ということ)

バッグの辺縁がくっきり見えてしまうかどうかについては、糸で留める留めないに関わらず場合によっては起こる。
例えばとても痩せている人の場合や、またリンパを郭清したり、胸筋まで手術されている場合、シリコンの形が表にひびくことがあるが、その場合は患者さんにはっきりとそのことを告げる。

 なかなかしっかりと説明してくれる人だったので、例によって「ついでじゃ」の心がむくむくと湧き上がって、聞きたいこと言いたいことをさらにしゃべっておくことにしました。

 つづく。