【ついでにしゃべってみた】


 質問してみないと知らされないことというのは山のようにあります。
 それから、トラブルが起きた人以外は結局知らないで終わっちゃう(知らないほうがいいかもしれないんだけど)リスクというのも、あるわけです。

 再建のために入れたシリコンバッグが、正しい位置に収まらず、入れた後に動いて上下がさかさまになってしまう、という・・・・あたしが今見舞われているトラブルですけども、・・・・それも、こういうことになったから対処しているだけで、こういうことにならなかったら、そんなの関係ねー、の世界なのかもしれません。


 ですから、このように書いて皆さんに晒しておりますけれども、基本的にこれは個人的な体験なのです。

 さて。個人的な体験において、あたしが何について困ったか、ということをこの際ついでにしゃべっちゃおう、という話のつづき。


 「マッサージのことなんですけれども」あたしは切り出しました。「そのマッサージが間違っているがために、バッグが回ってしまう、ということは考えられますか?」

 だとしたら、抜糸をしてから一ヶ月、そのあとの検診が3ヶ月後と言う風に間が開くことが問題になります。スケジュールが、このトラブルを助長してしまうだろうと思ったから聞いてみたわけだけど。

 間違ったマッサージを覚えてしまえば、結果的に3ヶ月間、自らトラブルに向かって一生懸命揉んでいた、ってことになっちゃうじゃない?うううう。それってマヌケすぎる。

 するとスタッフの看護士さんは「バッグが動く理由は必ずしも特定できません」という答えをくれました。

 もちろんマッサージ(これは手術の時の内出血を早く体に吸収させるためにも必須だということになっています)は力が加わるわけですから、バッグが回る一因にもなり得るでしょうが、そのほかにも体のクセなどがあり、歩いたり、腕を動かしたりする力がすこしずつバッグを動かすということも考えられるそうです。

 で。体のクセが原因だとしたらマッサージ指導が不十分だったり、本人が”ヘタクソ”だったりすることには罪はないってことになります。

 だけど・・・・。
 ちょっとの間違いでも3ヶ月続けるってことは、かなりのことです。
「3ヶ月の間に一度見てもらって、こういうマッサージでOKなのか、とか、どうやら動き始めてしまっているようだから、こういうマッサージに変えて方向をこのように修正したほうがいい、とか、アドヴァイスがあると助かったのかも、と思うんです」とあたしは言いました。

 だって、利き手とか利き腕とかもあるし、マッサージがどっちかの方向に偏るということは充分考えられるわけで。

 スタッフはそれを要望として書き留めてくれましたが、あくまであたしのケースは”めったにない”ことなのよね。

 彼女は「次の検診までの間でも、ちょっとでもわからないことがあったり、変だと思うことがあれば、ご連絡くださればいつでも診療はできます」と言いました。

 つまり。
 今回のことについて、あたしは自分の胸のバッグの盛り上がりかたが変わったってことに自分で気が付いて、途中自分で「ありゃ?」と思うべきだった、そして電話でもして、必要なら診てもらったほうがよかった、ということですね。

 実際はかなり内出血を起こしていますし、形がでこぼこしたり、落ち着かないこともあるようなので、「そのせいかな?そのうち落ち着くのかな?様子をみていよう」と思ってしまう要素に満ちていまして、そうそう「これはおかしい!」とかさ、「こんなはずでは!」とか思わないんだけども・・・・。
 だって何でも初めてなんだから

 特にあたしはのんびりした楽天的な性格なので、平気で3ヶ月、”間違った”マッサージを続けてしまいそう。っていうか、だったかもしれない、という話ですわ。

 で、マッサージの量とか程度とか、そういうクセとか、バッグ回っちゃう問題などを考えると、3ヶ月孤独であるより、電話でいいから1回ぐらいクリニックからかかってきて、「何か問題はありませんか?」ぐらいのことを聞いてもらえると、不安な心は救われるだろう、とあたしは思います。
 そこで少なくともマッサージヘタクソ問題によるトラブルについては未然に防げるかも知れない、ってことをしゃべりました。

 しゃべったつもり。
 どのぐらい通じたかわかりませんが・・・・。