続・生頭通信:アライグマの冬が過ぎ

 さて。
 抗がん剤による脱毛のあと、また生え戻った髪の毛をベリーショートの金髪に脱色してのち、もうじき半年ってタイミングになります。

 もうすっかり目が慣れてしまい、あたし生まれた時から金髪だったかも(ウソつけ)というぐらい落ち着いているのですが・・・・まあ問題もあります。

伸びてくると・・・黒いところが目立つ。それは前にも書きました。

 金色と黒とそこはかとない黄色と白髪が混じった髪の毛ってのは・・・アライグマの毛皮とかに近くてですね、「お猿さんがアライグマの毛皮を着ている」といった風情になるということがわかりました。

 毛皮を身につけていますと、それと頭が一体化したように見えます。

 この冬はダウンジャケットの首周りににもわもわっとファーが付いているやつをずっと着ていたのですが、そのファーには”ラクーン”(アライグマですね!)と表示してありました。

 冬に着るもので、こんなに体と一体だったものはかつてないです

 それを着て首周りに頭の毛と同じような毛皮をまとっていますと、遠目ではショートヘアーには見えないらしく、娘が、言いました。
「マンションの上から下の玄関のほうを見ていたら、金髪で肩までの長髪の女が歩いていてね、わー、すげー、はでー、と思ったらママだったのよ

 私が思うに、金髪は分量があまり多いと日本人には似合いません。すごくショートにしていればまとまるけども。

「そうか。派手か。以後気をつけようではないか」と娘に言ったのですが、寒い日が続いたので、結局ずっとその”一体化ジャケット”で過ごしてしまいました

 それも見慣れてしまえばそういう迫力のあるおばしゃんだってことで許してもらえるのでは?
 許してくれなくてももう遅いか。

 黒い髪の毛が増えて来るとあまりきれいでなくなって、ラクーンにも見えなくなってきます

 ”アライグマ以降”と名づけたその状態になると、美容院に行かねばなりません。
 色ばかりでなく、ぐるんぐるんになってきて、どうにもコントロールが効かないですし。

 で。
 お金がかかる・・・・・。

 2ヶ月に一回の美容院はあたしにはちとつらい。(それまでは年に2回ぐらいだったからさ)
 でもなあ。みっともないのは嫌だし。
 安くても腕の悪い美容院にあたると危険だし。(脱色剤は非常に取り扱いが難しいです。目に入りでもしたら大変)

 このぐるんぐるん、直ってこないかな。

 少しずつ抜け替わっていきますから、また徐々に伸ばしても大丈夫な髪質に戻るという望みも無きにしも非ず、なのですが・・・。