ジェネリック薬品で倹約することに

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【術後1年経ったのだった 3】

 あたしの癌はホルモンレセプターが大変強くあるタイプのものだったので、術後4クールの抗がん剤を終えたあとは、内分泌療法;いわゆるホルモン療法に入っております。

 ノルバデックスという、大変一般的なお薬を処方されていて、これで女性ホルモンを阻害しているわけです。

 癌が女性ホルモンを栄養にしてでかくなってしまうタチのものなので、栄養を与えないようにして、成長のチャンスをつぶす、ということですね。

 この先ずっとノルバデックスだけでこれをやるかどうかはわからないのですが、ともかくこの「ホルモン阻害」を「10年やりましょう」と言われてへこんだ、という話は以前書きました。

 この先10年も毎日薬をのむというわずらわしさもさることながら、ずーっと薬代がかかるってのもずどーんと気を重くする話です。

 ところで、同じお薬をのんでいる乳癌経験者の先輩が、最近「ジェネリック薬品という手がある」と教えてくれました。

*ジェネリック薬品とは:
http://www.kawaue.jp/~shinryojo/newsletter2004.5.html

 要するに新薬の特許が切れたあとに、別の薬品会社が同じ成分で同じものを安く作って売り出すのがジェネリック薬品です。

 開発した会社のやつは『先発品』(ノルバデックスもそれ)で、それを開発した会社のやつじゃない『後発品』なら、開発費を投じていない分、安く売れる
 
 それで、診察日にドクターにお願いしてみました。
「もしもジェネリック薬品があるんでしたら、それにしたいんですが。少しでも安くなるなら助かるかも・・・」
 ドクターはすぐに「じゃ、ここに後発品を選択、と書いておきますから、薬局に相談してみてください」と言って、処方箋に一筆書いてくれました。

 さて。
 いくら安くなるのか?どきどき。

 ノルバデックスの後発品はいくつかあるらしいのですが、あたしが使っている薬局で扱っていたのは『タスオミン』という名前の薬でした。

 4か月分で、今まで15000円いくらかだったのが、10000いくらかになりました。
 つまり4ヶ月で5000円の倹約!
 10年間・・・いや、5年間だと考えてもこれは大きいです

 薬局では一応、説明と確認が義務付けられているらしく、次のようなことを言われました。

「処方箋に後発薬品を選択するよう書かれていますが、これは患者さんも同意の上でのことですね?」

 それから、後発薬品は主成分は同じであるものの、原材料や添加物などが違うため、効きかたが少し違ったり、体に合わないなどのことが起きることが”ゼロではない”ということも説明されました。

「今日4ヶ月分お出しするのですが、万が一合わないなどのことがあっても返品等できないのですが、よろしいでしょうか?」ということもきかれました。

 「はいはい。それでいいです」とあたしは答えました。


 万が一気持ちがわるいとか合わないとか、そういう体調の変化があったらとりあえず”のみ残し”のノルバデックスのほうに戻って、先生にまた相談すればいいでしょう。
 というか、もともとホルモンを阻害しているせいでさまざま副作用があるから、ジェネリックだからという理由だけで何か起こるとしても”体感”できるのかどうか、それも疑問ですが。

 ともあれ、この件、すんなり行ってよかったです。