日々のマッサージの実際

 建設中の左胸を、「柔らかくなれえ~」と念じながらマッサージしている、という話の続き。

 昨日ぴったりしたセーターを着ていましたら、娘が「なんか違和感がなくなってきたね」と言って、胸をつついてきました
 そして「あ、固くない」と驚いていました。

 娘によれば、指の戻り(抵抗感ってことでしょうね。指で押すと反発してくる感じがかなりある・・・)はあるけど、前のように固くはない、のだそうです。

 さて。マッサージはどのようにやるのか、というと・・・・。

1.まず、反対側の手のひらでつかんで揉みほぐします。


 乳房を「つかむ」というと、むにゅっと引っ張る感じを想像なさると思いますが、シリコンの胸は、はっきり言って「つかみにくい」です。
 頂上に向かってややとがった形を保っているので、どうかすると指が滑ってしまうのです。

 すべりやすいのは、皮膚の下が脂肪ではなく、筋肉と、シリコンそのものであることも関係があるかと思います。
 つまり、脂肪は指の圧力によって簡単に変形するけれど、シリコンや筋肉はそうはいかない、ってこと。

 シリコンそのものはお菓子の「ぎゅうひ」みたいなやわらかさですから、うまいことつかめれば、ややつぶれた形に変形しますが、本物の胸のように柔らかく手になじむ、ということはありません。
 もともとの形を保つ力はたいしたもので、それがいわゆる「シリコンの固さ」なのだと思います。
 もしもっと変形しやすい柔らかさだったら、皮膚の伸び縮みに影響されて、胸らしい形で建っていられないのかもしれません。

2.次に二つの手で挟むようにして全体に大きく揉みます。

 この時はかなりの力が加わります。
 右手で左胸をつかむと、親指が上側に、あとの4本の指が下側に来ると思いますが、そのせいで乳房の上側は親指しか当たっておらず、相対的に刺激が足りないと思われます。それを補うように左手指も添えて両側から押すようにしてほぐします。

3.両手で上下をはさんだ状態で乳房をぐるぐる回して、基底部を動かすようにします。
 回す方向は途中で反転させて、これも”平等”にします。

 1から3までをそれぞれ1分間ずつやって、だいたい3分。そのほかお風呂以外でも思いついた時や、トイレに行ったときに回したり押したりするようにしています。
 
 一番厚みがある部分(乳房の下側)は、だいぶ楽に指が沈むようになっていますが、傷跡の周辺や上側はこりこりと固い気がします。

 また、長いことマッサージしなかったり、忘れたりしていると、なんとなく皮が張って痛いような感じがします。

 想像に過ぎませんが、皮膚は一番効率のいい(小さい)形に縮もうとしているのじゃないかと思います。
 それが、包むものがそこにあるから、ぴったりとそれを包んで伸びたままでいる。
 自然の乳腺と脂肪はそれ自体皮膚と一体化して育っていますから包むものが柔らかくても縮みませんが、シリコンを包んでいる皮膚は小さくなろうというベクトルを持っているのじゃないかしら?
 
 その他皮下に、異物を包み込むカプセルが生成されるといいます。それが小さかったり、厚くなってしまうとシリコンをしめつけて、うんと固くなってしまったり、変形をしたりしてしまう。(カプセル拘縮
 マッサージは縮もうとする皮膚やカプセルを、物理的に動かして伸ばすような感じがします。

 それで「やりすぎと言うことはない」と言われるマッサージに励むわけですが・・・・お風呂に入っているわけでもない時におっぱいを揉んでいますと、「ただのへんな人みたいよ。絶対人前ではやらないでね」と娘に言われてしまうのであります。

 うっかりすると、無意識にやってしまうからなー。
 そうなると確かにへんな人。とほほほ。全部の人に事情を話すわけにもいかないし。