ええ?たった4日でいいの?

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 乳ガンの手術を受けてから、ちょうど1年の月日が経ちました。
 そろそろ一年目の検査(その後”無事”なのかどうか見張るってやつですね)の日程が近づいています。
 その前に手術と入院がどんなだったか、ってのを書いてみます。

 1月24日【再建にこだわるあたし16】にも書いたようにあたしは手術は2回受けました。
 一度目は2004年の12月。二度目は2005年の1月末です。
 
 一度目の時、まず驚いたのが、その入院日程の短さです。

 3泊4日!修学旅行並み?
 「ええ?そんなんでいいんですか?」というのが正直な感想でした。

 切りました。傷ふさがりました。いっちょあがり!・・・と言ったら言い過ぎかも、ですが。
 しかし、同じ病院で乳癌だけで何件もの手術があるのです。
 患者ひとりひとりから見たら一生の中でもでっかい事件!ですが、病院から見たら「どんどん切ってどんどん退院」って感じなのじゃないかしら?
 ある種ベルトコンベアに乗っている、みたいな気分でした。

 待合室に何組ものご家族が、それぞれ心配そうな面持ちで待っているのを見ると、単純に驚いてしまいます。
「すごいなあ。今日だけでこれだけおっぱい切る人がいるんだ。今日は5おっぱいかな?6おっぱいかなー?」などと考えます。
 そして、自分と同じ病気がこれほどありふれてあるってことに、ある種勇気づけられたりもするわけです。

 ところで。
 3泊4日という短さですが、これは最近の手術入院では珍しくないことだそうです。
 乳ガンの手術が”念のためなるべく多く切っておく”という方針から、そのの必要がないことがわかってきて、逆に”なるべく小さく切る”という方にシフトしたのと、医学のいろーんなことが進歩した結果、手術日数の平均はずいぶん短くなっているのだとか。

 ただしこれは温存手術の場合です。
 それから、あたしは事前にセンチネルリンパ節を取って検査するっていうのを済ませてます。(これは日帰り手術でした。)
 その結果が”一応陰性”とされる『陰性範囲』の判定。(少しややこしいので別の稿で説明します)ですから腋下リンパはいじっていません
 リンパ節を郭清するとなると、手術はそれだけ大きいですから、もっと日数がかかるのが普通でしょう。

 ともあれ。一回目の入院はあっという間でした。
 そのあっという間の時間の中で、いろんな意識の変化がありました。
 複雑な思いも去来しました。

 つづくー。