あたしの入院した病院;聖路加国際病院は基本的に全部が個室になっています。
よく「ホテルみたいねー」と評される、施設の贅沢さでは他にはないような病院ですよね。(たくさんの病院を知っているわけではないですが)
受付も建物の快適さも”ホテルみたい”ではありますが、そうじゃない特徴をさまざま持っています。
まず、ドアにカギかかりません。大きな引き戸(ベッドの出し入れなどに便利)になっていて中の様子が覗けるように小さな窓が開いています。
丸見えにならないようんにカーテンもついているけど、明かりがついているかどうかぐらいはわかるようになっています。
部屋にトイレとシャワーがついている(!)のですが、トイレシャワー室のドアにもカギはないのよ。
何かあった時にすぐ助けられるようにってことでしょう。
ドアもノブを回すのではなくて、体をよりかけると簡単に大きく開くタイプの扉です。(気持ち悪くなった時、本人も出て来やすいし、救助するひとにも楽だと思われる)
ロッカーやセーフティーボックスは大変高級なのがついていますが、見舞い客が出入りする昼間には、貴重品の管理に緊張するのは他の病院と同じです。
受付(病室からは遠い、1Fの総合受付のカウンターね)で、貴重品を預かってくれますが、現金とかは厳重に袋に封をして預けるので、出したり入れたりには相当面倒です。まあこれは退院までは不要と思われる貴重品を預かってもらうシステムですね。(家のカギとか、クレジットカードとか・・・)
で。料金はホテル並みではありません。
差額ベッド代はそれよりも高いです!1日3万円かかります。(涙どーどー)
これはいかに東京のホテル代が世界一高いと言っても、「病院にはかなうまい。ふぉっふぉっふぉ」、というぐらいの値段です。
だって、ベッドひとつの、いわゆる病室ですからね。
7万円とか10万円とか、もっと高い部屋もあって、だんだん広くなって、なんか応接コーナーみたいのが付いているようです。
あと、赤ちゃん産む部屋とかは高いんじゃないのかな?そのままさっと分娩室に早変わりするやつ?あたしにはもはや関係ありませんが。
差額ベッドがない部屋もあるのですが、めったに空かない。
それにそれは当然長期入院の人が優先して入ります。
聖路加の常連さん(?)によれば、10日ぐらい入院していれば、差額ベッドのない部屋に移れることが多い・・・らしい。
でも、そんなうまく行かないわけね。
入院の時に「部屋空いたら移ることを希望しますか?」と聞かれたときに「もっちろんです!!」と力強く答えたあたし。
3泊4日、結局3万円の部屋にいました。(病院の数え方は泊数ではなくて日数なので、3万×4ですな)
よかったよー、短くて。まだしも、ってことだけど。
入院長くならないと医療保険の入院保障が出ないってなこともあるんだけど、・・・・あの、あたしの保険では焼け石に水ですんで。短いほうがいいです。はい。
ちなみに、差額ベッドなしの部屋と、3万円の部屋との施設の差は、あたしから見たらすんごくわずかなものです。
部屋の広さは同じで、テレビとビデオと冷蔵庫とがない。ホテルみたいにタオルを換えに来てくれない(自前)、それから個室電話のあるなし。それぐらい。
テレビも冷蔵庫もレンタルできます。だから全然変わらないと言っても過言じゃございません。レンタルは確か一日数百円。ただしビデオはなくて、衛星放送も入りません。
これは2度目の入院の時に運よくそっちに移れたのでわかったことです。