エキスパンダーをコヒーシブシリコンに入れ替える手術をしてもうじき一月半、になります。
入れ替えて一週間で抜糸。
そのときは内出血のせいでバンバンに腫れてました。 正常な胸より1.5倍でかかった。
(エキスパンダーが入っているときとなんら変わらない。入っている器具は小さくなっているはずなのに)
そのとき注射器2本分の”血抜き”をしてもらったという話はすでに書きました。血を抜いたところだけ、柔らかくなったものです・・・。
その日形成のドクターに「じゃ、これから一ヶ月、がんばって毎日お風呂であっためて、マッサージをしましょう」と指導され・・・・。あれからもう一ヶ月。早いものです。
今週はじめにまた医者に行ってきました。
まあまあ順調のようです。
もう少し柔らかくなるはずだそうです。
まあ、マッサージはあと3ヶ月はがんばらないと、だって。
これからシリコンインプラントで再建を受ける人のためにも、この段階でどんなことがあるか、ちょっと詳しく書いてみます。
これはガンの心配とは違うから、まだ気が楽と言えばそうだけど、再建にもわかんないこと、不安なことはいっぱいあるわけで。
まず、いくら説明を受けていても、内出血で腫れて、色も青タン赤タンまぜたみたいになっているおっぱいを見ると・・・・不安なものであります。
これがまともな胸に戻るのか?と思っちゃうのね。
マッサージしても最初はちょっと痛いし。
お風呂に入って暖めて、お湯の中でやると、痛みはだいぶマシになりますが、それでも「こんな怪我してるみたいな状態のものを揉んじゃって大丈夫なのかよー?」という疑問が浮かんでしまうのですね。
でも大丈夫!
腫れはいずれ引くし、胸の形は整ってきます。色も白くなってきます。
マッサージは、内出血を体に再吸収させて、腫れを引かせる助けになるのだそうです。
あたしも毎日3分以上、指導されたとおりに続けました。
おかげで腫れはだんだん引いてゆき、乳房は小さくなってきて、柔らかさが少しずつ出てきました。
だけど2週間ぐらいの時はまだ相当不安でした。
「これ、どのぐらい柔らかくなるんだろう?」と。
柔らかさに関して、あまり期待したような感触ではなかったからです。
誰かの体験談で、「本物に近い感触」などという表現を読んだことがあるのですが、その時点ではお世辞にもそんなことはいえない感じ。「本物の柔らかさには程遠いぞ。どえらいしっかりしたおっぱいじゃんよ」と思いつつ、感触を比べてみたりします。
だれだったかポルノ映画の監督が、ポルノ女優はシリコンで豊胸しているので、触っても硬くてつまらない、などと言っていたことを思い出したりします。
で。くだらないことを思い出す自分に対して自己嫌悪してみたり。
あるいは「もしや、これは例のカプセル拘縮、という現象なのではないか?それが進んでしまって、これ以上柔らかくならないのではないか?」などと絶望的な疑いを持ったりもしました。
カプセル拘縮というのは生体反応で、異物をカルシウムで包んで閉じ込めようとする体の働きです。
体は異物から自分を守るために膜をはるわけです。
この膜が、シリコンバッグより小さかったり、どんどん厚くなってしまうと、胸は柔らかくならず、こちこちに硬くなってしまうのだそうです。
そうならないためにもマッサージをしているのですが、体質的にそうなりやすい人もいるらしいので、心配。
あたしの健康な側のおっぱいは、もう、なんというかふにゃふにゃです。ホルモン療法を始めてからは、もっともっとそれが進行し、実に”やる気のない”見かけになり、お肉の感じも充実しておりません。
そのことも、”落ち込み”の種になってきます。
もしかしたらほかの人の健康なおっぱいは、もう少しはしっかりしてて、硬さがあるのかもなー。シリコンには負けるにしても・・・などとひがんでみます。
しかし、人のものを触ったことがあるわけじゃないので、この想念は何の役にも立ちません。
ともあれ、たった一人で自分の人口おっぱいに対峙していますと、このように次々と疑念や心配や、不安が出てくるわけですね。 硬さだけでなく、傷口も気になります。
傷には、サージカル・テープという、特殊なテープを特殊なやり方で貼ってあります。
これは、お風呂に入った時でもはがさなくてよいのです。2週間ぐらいするとさすがにぼろぼろになってはがれてくるので、そうなったらはがして、傷口を洗い、新しいテープを張り直します。
つまり、2週間貼りっぱなし、というテープなのですが、それをはがした日に、傷口が思ったより盛り上がっているのがわかりました。
「このままケロイド状に盛り上がってしまうのではないか。相当傷口が目立つのではないか」とまた不安になります。
切開をしたときに、乳輪の皮膚が少し残っていたのを切り取っていますから、縫いあわせのところが微妙に合っていません。
「前の傷口はあんなに平らだったのに・・・・」という思いにとらわれます。
サージカル・テープは傷口を保護して、ケロイド状になるのを防ぐためのものなので、不安を抱えつつも、またその一文字の傷跡の上に、短く切ったテープを、少しずつ重ねながら貼っておきます。
で。大丈夫。
これも次にはがしたときには、高さが確実に減っているのです。
一ヶ月めの検診の日に、ドクターにそれらのことをみんな質問して、あたしはとりあえず安心しました。
あと3ヶ月ぐらい揉み続ければ、「もう少し柔らかくなる」し、傷の盛り上がりは「平らになって目立たなくなる」し、腫れが引いて「色も形もよくなる」というわけです。
さあ、希望を持ってマッサージをつづけるぞー。
chami
こんにちはー。再建についての事細かな報告、とても興味深く読ませていただきました。
内出血してすごい色になる、とかなど誰も教えてくれないですもん。
傷口なんかもすごく気になりますよね。
私は切除したところの傷跡が、これまた見事にケロイドになってしまっているので、
再建したときにもこうなってしまうかと思うと、怖いです。
でも美容外科の世界ではそういうことすごく気を使ってくれるのですよね。
私も先生にこれでもか、と質問すればよかった、と今は思っていることもあります。
これから再建の先生にかかるときは、SYNDIさんのブログ、要約してメモっていきますw
SYNDI
★chamiさん
こんにちは。
ほんと、いろんなことが気になりますよねー。
めったに経験者いないし。不安。
傷がケロイド状になりやすい人は、形成医にあらかじめ話して相談するのがいいと思います。
術後の飲み薬にも「ケロイドを防ぐ」役割のものとか、処方されてました。
「傷口はどのぐらいの大きさでどの位置?」「通常どのぐらいの年月で目立たなくなる?」など根掘り葉掘り聞くのもいいと思います。
もちろん形成の先生はそういうことに対する技術は確かですが、「特別気にする患者」だという印象を与えておくのは悪いことではないと思うんです。
あたしの場合は外科の先生の腕も確かで、ガンの手術跡がほんとにすっきりしていたので「あたし大丈夫ー」みたいに油断(?)していたのです。だから、傷口のことはあんまり言わなかった。
今度の傷は、けっこう目立ちます。前ほど平らにはならないんじゃないか、と思うぐらい。
だけど、外科の先生は乳輪を”切り残し”てたりするし・・・。(もともと乳輪が少し大きめなの)
あちらが立てばこちらが立たず、ですね。
乳輪切り残し問題がなければ、傷口はもう少し小さめで済んだのでは?と疑ってます。(笑)
3ヶ月後に乳首を形成するので、その時にまたいろいろ聞いてきますね。