バウムクーヘン爪

 抗癌剤の治療の影響で、爪の色が変わっているのですが、それがもうじきなくなるところまで来ました。

 抗癌剤の点滴は、4クール受けたのですが、それ以降、爪にストライプ模様がついていました。

 黒い色が出現し、白い爪がはさまって、また黒い色が出て、白くなって・・・・4回分、それが律儀に繰り返されました

 黒い色が出る前に白い爪が現れるのを見て、あたしは「この白いところでは、抗癌剤が体から抜けているのだろう」と思っていました。

 だけど、そうではなかったみたい。
 抗癌剤が終わってから約3ヶ月、新しく伸びた爪はピンク色になっていたからです。

 そうよね。この色だった。
 白いところも、黒いところと同様に、抗癌剤の影響が出ているってことだったんだわ。

 この爪に、あたしはマニキュアなどはしないでいました。
 ずっと観察していたかったからです

 バウムクーヘンみたいで、結構面白い模様でした。
 このバウムクーヘン爪ともそろそろお別れです。