限りなくつわりに似ていた 2

 なんで「つわりみたいな感じ」という答え方だとちょっと困るかって話のつづき。

 それは、つわりもまた、すごい個人差があるからです。その意味ではあたっているんだわよ。

 だけどね。
 「つわりのよう」という言葉をきいて、例えばつわりが特別つらかった女性は、ことを過大に認識してしまうんですね。
 
 もうね。
 見る間に顔が曇るから。
 「何てつらい思いを・・・・二度とイヤだわ」などとおっしゃり、眼に涙が浮かぶんじゃないかしら、ってぐらい同情してくれてしまったりするんです。

 あたしは別に何も大げさに言っていないのに大嘘ついてしまったぐらいの”効果”があがっちゃうから。


 あの、あたしはそんなひどいつわりじゃなかったですから。 
 すぐ吐いちゃって水も飲めないとか、そんなの全然なかったですから。
 痩せちゃって、入院させられて栄養を点滴とか、そんなのなかったですー。

 ひいい。。今更説明しても遅いが。
 同情してくれてしまった人、ごめんなさい。ごめんなさい。

 具体的にいいますとね、あたしは妊娠中に嘔吐したのも、たったの一回なのよ。
 ただ、胸焼けがひどくて少ししかたべられなくて、始終ゲップをしていました。(同じじゃん)

 嗜好が変わって、冷たいもの、甘いもの、すっぱいものを、やたらと好んでいました。(これも同じ)

 ふだんは全然欲しくないビールとかがうまそうに見えるんで、炭酸水に苦く感じるほどレモン絞ってがばがば飲んでました。(あたしは下戸でございます)

 ですから、自分としてはほんとにつわりとそっくり!だったんですが、それは悪阻がひどかった「あなたのつわり」と一緒ってことじゃないです。

 逆に、5人も6人も産んで、妊娠が得意で子宮にやたらと才能がある人が考えるような「ああそう?おしっこが近くなってこまるよね」とか、そういう、めちゃくちゃ軽くて気楽なのともちがいますから。
 はー。難しい。

 ともかく似ていたんです。
 夫はいいました。

 「もう一人その腹の中に入っているんじゃなかろうな?そのように見えるぞ」

 そりゃ薬で代謝量が落ちて、気持ちもわるくて不活発になっているところに、ゼリーとかプリンとか、炭酸飲料とか、果物とかアイスクリームとか、そういうものがやたらといつも欲しいわけで、あたし、太りましたし

 臨月の時と体重が一緒だということは・・・夫には秘密にしておこうと思う。
 ダメか。もう一人入っているように見えるんじゃ、すでにバレてるか。
 うー。