あたしボケてた、って話の続き。
でも「今でもボケじゃんか。っていうかいつも?」という家族の声は無視しよう。
抗癌剤ってのは、基本的に、分裂が盛んな細胞をいじめる薬なんだそうです。
ガン細胞は、通常の細胞より分裂が盛んなので、主にそこんところを叩く!すると結果的にガンの息の根が止まる。
治療はそういうことを期待してやるわけです。
そのために、ついでに髪の毛やツメや、皮膚、粘膜など、やっぱり体のなかで活発に代謝している場所が一緒にいじめられてしまう。
それがいわゆる副作用なんですわ、と、あたしは聞かされました。
ガンを叩く、といっても、手術で病巣はすっかり取っていますから、術前にやるケースとは違って(それをやる場合もあります)、どこにガンがあるかはもうわかんないのね。
なんか、畳に隠れたダニを殺します!みたいな(このたとえでいいかな?汗)見えない世界。
見えないけど、顕微鏡で見ないとわからない、とか、顕微鏡で見てもわからないかもしれないぐらいの小さいガンの”芽”に対して、過酷な環境を与えて、育つチャンスを最大限つぶす、というのが抗癌剤治療の狙いなのです。
体っていうのは普通の細胞だっていっぱい働いておりますんで、とばっちりを受けてひどい目にあった細胞が色々と悲鳴を上げる。
だけど、お薬は、ガン細胞も普通の健康な細胞も区別はつけられないわけです。
ガンは、普通の細胞がヘンな風に突然変異を起こして(?)姿が変わって悪さをするようになったやつなんだけども、基本的に”異物”ではないんだもん。体の中の細胞の仲間なんだもん。
だから、点滴や経口で体に入れるお薬は、「ガンだけ選んできっちり攻撃しまーす」などという器用なことはできないのね。
クラスの中に不良がいても、みんな同じクラスメイトだよー、先生は差別しない!みたいなものかねえ。
差別しないで全員叩きます!特に君らのような活発に動くやつら!おい、観念しろ!ばしばしばし・・・・・(妄想中)。
で。細胞の活発なところ。髪の毛根、などがいじめられて毛が抜けます。体毛も抜けます。(まつげ、まゆげまでは来なかったけど、こういうところもすっかりやられるような強い薬もあるそうです)
ツメ、黒くなります。皮膚、ぼろぼろでシミが浮き出し、粘膜関係総じて不調。口の中が変。視力が落ちる。
体の”原材料”である血液もおかしくなってます。
白血球が減る。だから、抵抗力が落ちて、病気に感染しやすくなり、治りにくくなるといわれています。
そのため、ちょっとした風邪などでひどい症状に見舞われる人も出てきます。
このことはずいぶん脅かされました。(あたしはセーフでしたが)
吐き気もありました。
ただし、これにはかなりの個人差があるようで・・・。
つづく
ヤススキィ
ううむ、実はなんで髪が抜けるのか?については全然知りませんでした。
勉強になります。
SYNDI
★ヤススキイさん
わりとみんな知らないと思います。
これだけ一般的な病気でも、ほんとに身近にならない限り細かいことまでは考えないもん。
それがふつーだと思います。
あたしも去年まではぜーんぜんわかってなかったです。(笑)