
画材一式とベニヤパネルなどなど、入院している病院に持ってきてちょうだい、とお願いした話のつづき。
ていねいにお願いした甲斐があって夫はすぐに持ってきてくれました。
いつも使っている絵の具の箱ってのは、実はお菓子の空き缶とかだったりするんだけど、夫はそれを時々勝手に使ったりしているために(?)よく知っており、「どこにしまってあるの?」とかそういうことは全然ききませんでした。
絵筆は洗ったやつが蛇口のそばにごちゃごちゃさしてあったんで、これも無差別にひっつかんできたらしい。ビンに入って箱に並べてあった下地剤なども無差別。
無差別に持ってくるとかなりの重さです。
ベニヤパネル、というのは普通これに紙を水ばり(水で延ばしてひっぱってテープではっておくと、紙が乾いた時にぴーんと張る。こうしておくと製作中に紙がまるまったりべこべこになったりすることがない、というしかけです)して使うんだけど、あたしは正規の使い方ではなくて、ベニヤ板そのものに描きます。
木の目がごりごりするのもけっこう好きで、これに直接アクリルの下地剤を塗りつけてキャンバス代わりにするわけです。
病院の中で、ベッドに起き上がって描くわけですから、大きさはあんまりでかいのは無理です。
「A4のやつを4枚ぐらい買ってきてくれる?」と注文。
これも「どこに売ってるの?」などの質問もなしに揃えてくれました。さすが勝手に人の絵の具を使うだけのことはあるな。はははは。
つくづく、なんて楽なんだ!(感謝)&(笑)
あたしは傷はちょいと痛いし、ドレーンがうっとおしいけれども、消化器とかは無傷ですから、ごはんは普通に何でも食べられるし、特に体力が消耗しているわけでもないわけで。
もう楽をしているとしか言えない。
スケッチブックのたぐいは最初から持ってきている、というか病室で仕事のカットは描いていたので、モノクロのペン画を描く道具は持ち込んでいました。それを使ってスケッチしたりして、何を描こうかってあたりのことはだいたいもう頭にあったし。
水入れはコーヒーの紙コップで充分だし。
もう、これで準備OKだわってんで、さっそく下塗りをしました。
2月の寒い時期だけど、ヒーターのある窓辺に並べるとすぐ乾きます。1時間もかからないぐらい。
白く塗りつぶされたパネルを並べた眺めはお馴染みのものだけれど、場所が全然違ってますから、非常に気分が違う!思わず携帯写真を撮ってしまう。(白塗りパネルの)
はっきり言って自分の家よりはるかーに豪華な環境で、(一泊3万円!だもんな)ひろびろと(パネルを乾かす場所にも困らない)、何にも邪魔されない環境(コドモすらそばにいない)で、ご飯は上げ膳据え膳(作らなくていい)。
締切り前としてはこんな最適な条件ってないじゃん?ってぐらいでした。仕事のために閉じ込められているって感じ?もしかして売れっ子漫画家のカンヅメってこんな気分なのかしらー?
などとノーテンキな幸福感に包まれてあたしは制作に入ったわけです。
画像はその様子を撮ったケイタイ写真。古い機種なんで極端に小さい。(汗)
つづく。