展覧会をやって、入院を思い出すの話

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 この夏、8月下旬に『紙芝居展』という、ちょっと変わった展覧会に参加していました。
 それで、その準備がけっこう大変で。
 この夏暑いもんですから、汗だらだらでやっていたわけですが。

 あたしの本業は絵を描く人で、雑誌に文章を書いたりもします。
 職業柄、こうして時々グループ展に参加したり、たまーに個展をしたりするのは、いわば仕事の一部です。(全然儲からなかったとしても)
 画廊で自分の絵(今回はストーリーも含めて)を発表するわけですが、そこにクライアントにも来てもらったり、あるいは、来てもらえないまでも、「ちゃんとやってますよ」ってことをアピールするわけね。
 絵を描くこと自体、勉強になるし。人脈を広げたり強化したりする、ということもあります。

 このように展示をする意義は色々あるのですが、今回準備をしていて、入院中のことをまざまざと思い出しました
 1年半前、あの冬、あたしは入院中に、病院の個室でこれをやっておったのですよ!

 その時は紙芝居ではなくて、少女をテーマとした『少女画展』という展覧会でしたが。

 展示の予定がとっくに決まってからガンの手術の日取りが決まりましたから、これはもう両方動かせない

 せわしないけど退院してからばーっと絵を描けば間に合うかな?というタイミングで。

 覚悟決めてたんだけど、これは2度目の手術で、全摘だったためか、思ったように早くはドレイン(体液を外に出す管)が取れなかったのです。
 水もしたたるいい女・・・って、わけじゃないんだけど、とにかく水気が多めの女だったんですね。

 水気が多いと入院が長引く
 ドレインをつけたまま退院してもいいけど、そうすると水を抜きに通院しないとならない。病院は遠いし、寒い時期なので疲れる。退院しても余計忙しいかもしれない
 
 だけど病院で寝ていても時間がなくなるばかり
 しかしながら予定通り展覧会には参加したい。(自分が企画したものだったのですよ)

 で。結局、夫に頼みました
 いつも使っている絵の具の箱と、筆などの道具一式と、ベニヤパネルを買って持って来てくださいまし、と。
 ていねいにていねいにお願いしました。

 つづく。