一休さんと古いテディベア

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 頭の毛が生えそろったので、ひさーしぶりの生頭通信をしてみます。
 
 抗がん剤で一度抜けてしまった髪の毛が何とか生えそろいました。
 生えそろったのはいいのだが、やはり”噂どおり”の髪質の変化!
 
 早い話がくりんくりんぐるぐるちりちりぽわぽわしていて、しかも、白髪と黒髪が5対5ぐらいか?やや白髪の方が多いか?という様子なので、どのように見積もってもなんか汚いのですね。
 白黒の玄関マットみたい?

 だからってこの短いくせっ毛を普通の茶色に染めてみてもおサルさんみたいになるだけなのじゃないかと・・・。あるいはモンチッチ。(同じ?)

で。
 かねて懸案のことをしてみました。
 ごくごく短く切って、脱色して、金髪っぽくしてみたのですわ。
 変だったらどうせカツラかぶればいいんだから。おほほほほ。
 夫も「やっちゃえー」みたいなノリでしたし。

 それで、脱色してもらいましたら、黒い髪だけ黄色っぽくなり、白髪はそのまま白いですから、なんだか結構明るい金髪風になりました。
 ちょっと犬のコッカスパニエルみたいな色。

 やってくれた美容院の厳しいご指導により、「撫で付けてはいけない。ウェットムースつけて乱れた感じで立てておくように」ってお約束なので、男の子用のハードなジェルをつけて”つんたた”(髪の毛が立っている様子)にしてあります。

 ベリーショートをきっちり撫で付けると、一昔前(加藤登紀子とか?)みたいになってしまうのだそうです。はあああ。

 で。同年代のおばしゃんたちには総じて評判はいいようであります。
 おそらく、中年になると皆さん思い切ったことがしたいけど、なかなかできない、といった事情があるのでしょう。
 それを、まあ理由はガンだってことでも、「あ、やっちゃってる」っていう人がいるとすーっとする(たとえ”馬鹿ねー”、と思いつつでも)、といったこともあるんじゃないかと思いますわ。

 顔見知りの小学生とかは道で会って絶句してたな。
 うちの中学生はこの母が何をしようといまさら驚きません。冷ややかな視線だけ。

 それにしても見事なぐるぐる天然パーマになってしまってます。
 これがまた一通り抜けて生え変わるころになると、またもとの髪質、毛流に戻る・・・・こともあるけど、その保障はない、というものだそうです。
 爪のほうはすっかり元の色にもどりましたが。 
 
 もともとあたしは少しクセのある髪の毛です。
 ゆるーいウェーブなので、そんなに極端にまとめにくいということはありませんでしたが、中途半端な長さだと外側や内側に勝手にはねるので、jこの25年ばかりはロングヘアにしてしばったりアップにしたりしてて、子供のころはくりっとしたショートにしてました。

 短くしても、くりっとしたつやのあるショートには・・・・もうなんないのね。もしかして。
 くりんくりんはねはねのショートにはなりますけども。
 
 ショートはしかし、すぐに伸びてきます
 形よくおとなしくしていた期間は思いのほかすくなく、ぐるぐると波打ちながら伸びてまいりますんで、もはやカツラをかぶってもなんとなく持ち上がってきてしまって、「頭でかいか?」といった印象になりがち。

 ですから、カツラはいったんしまっておくことにしました。

 脱色して2週間。
 この頭をみて 「なんかに似ている・・・」と夫が申します。

 「え?コッカスパニエルじゃなくて?」と聞くと、
 「いや、そういう毛づやのいいものじゃなくて」などと言い出し、あれこれ考えた末に
 「そうだ。テディベア。それもふるーいやつ」だって。

 5月にはスキンヘッドで一休さんみたいだったのが、弱そうな野球部員みたいになって、白黒のモンチッチになって、今は古いテディベア、でございます。
 月日のたつのは速いです。
 めまぐるしいこと。