日帰り手術が甘くないってことは、前のエントリーに書きましたが、このクリニックには入院施設はないのですね。
ですから、遠方から来た人は、近くのホテルなどに部屋を取って、手術後一泊して帰ることになっています。
院長の携帯番号は渡されますし、ホテルも一応提携しているそうです。
あたしは一時間15分ぐらいで帰れるところに住んでますんで「電車で帰ります」という希望が通ることになっていました。
ホテルをとってもいいよ、と夫に言われたんだけど、土曜日だというので、すでにいっぱいでした。高い部屋なら空いていたかも知れないけど。
患者を手術後1、2時間で外に出す(?)のには、色々と手順があるようでした。
つまりね、「もっと休みたいにゃー、眠っていたいにゃー」と思うようなタイミングなんだけど起こされるんですよ。
起きると、痛い。当然だかかなり痛い。
最初の手術の時を思い出します。
あれより痛い。2度目のと同じぐらいか?いや、あれよりはましか。
それで、「起き上がってみてください。ふらふらしません?」 ときかれる。
「痛いんですけど、起きるんですね」
「痛いといっても、ピークはもう少し後です。今はこれでも痛くないほうで・・・」
「ぐあー」
歯を若干食いしばる、みたいな感じで起き上がります。
次には「水分飲んでみましょう。吐き気しませんね?」といってリンゴジュースを与えられ、水と錠剤のお薬を与えられ。
夕べ夜中4時ぐらいから水分も禁じられていましたから、あたしは全部飲んじゃいました。
5分もすると点滴のバッグを装着したままで「トイレ行ってみましょう。歩けますか?」みたいにチェックされるの。
トイレの天井にには点滴をぶら下げるフックがついていて、ギャラリーなんかの天井を思わせる。(絵をかけるフックがレールによって動くようになっているのが同じ)
戻ってくると「手を洗ってください。はい。大丈夫ですね。ではゆっくりお着替えしてお帰りです」といわれて、部屋に戻って点滴をはずされ。
「痛み止めが効いているうちにお家にたどり着いてください」だって。
つまりそのあと動けなくなるかもってことだろう。(笑)
痛みのピークはその夜から翌日の朝にかけて。その後はだいぶよくなるけど、化膿止めやなんかと一緒に、痛み止めの薬も二種類処方されます。
錠剤と、座薬。(錠剤は飲んでから1時間ぐらいで効きはじめるけど、座薬は即効性があるそうです。それを使い分ける。)
だけど痛み止めの薬(両方ボルタレンという名前)は、一度使ったら6時間以上間を空けないとならないのだそうです。
「両方使ったらダメですか?」
「それは避けてください」
という会話をして、確かめます。
その他4、5種類のお薬の説明を受けて、それらをかばんにしまい、廊下においてある自分の靴を履くと、夫が廊下で待っています。
心残りはカツラ(リカちゃん毛髪とキャップの組み合わせ)の装着の時に鏡がないから、いまいち不安。 しかしぼーっとしていて、何でもめんどくさいのでそのまま外に出ました。
これが”日帰り”の実態ですよ!
これがその後の”電車内昏倒事件”につづくわけですな。