カツラをめぐる冒険3

 カツラを装着して試着室から出て全身が映る鏡を見てみましたら、これがカツラには見えない
 こういう頭もあり?って感じ。

 ありだけど、かなり”不良っぽい”っちゅうか、「ぐれた青春でした」、みたいなおばしゃんにみえるんですわ。
 たぶん、色が明るすぎるのよ

 よく、パチンコ店なんかで、タバコくわえながら何時間も遊んでいる、迫力あるおばしゃんがいるじゃないですか赤い髪の毛して。

 ああいう人に見えるのよ。
 あたし、そういう人じゃないんですけども。

 いや、ホントにカツラって面白いよ
 タバコくわえてがはははは、とか笑ってみたくなったもん。
 
 ともあれ。
 若い子向けの激安人毛カツラで、これで色が暗ければいけそう、ってことがわかって、あたしは非常にハッピーになりました。

 それで、同じ形(やや薄毛)で「今日被ってきたやつと同じような色のやつ」って言って、取り寄せてもらうことにしました

 それで、「今日かぶってきたやつは、内帽子だから、帽子脱げないの」と説明しました。

 そしたら、「これ、全然カツラってことわかりませんね」だって。

 あのね。君はカツラ屋さんだろう
 カツラ屋さんとしては、「プロですから人工毛だってことはわかりますけれども、ホントによくできていますね」ぐらいのことは言ってもらいたい気も5パーセントぐらいするけどな。


 さて、注文の品は10日後に入荷したんで、あたし取りにいきました。

 わくわく。  
 しつこくつづく。