で。
金髪にする予定ってのが決まってから、あたし、思い出したわけです。
確かあたし持っていたはずだ。
”金髪スプレー”。
これは髪の毛にスプレイするだけで、いろんな色の髪の毛になれるって言うシロモノ。
髪の毛の上に付着するだけのことなんで、シャンプーで簡単に落ちるわけ。
染めることなくいろんな色が楽しめる。
演劇の人とかも使うし、パーティーでふざけた仮装をするときにも重宝なのよね。
あたしは一時期、そんなもんで髪に赤とか緑のメッシュをいれて遊んでいたわけよ。
今でも東急ハンズとかに売ってるはず。
それで、その残りがあるはずだ。
しかも金髪の。
それを使ってしゅーしゅーすれば、「金髪にするとだいたいこんな感じです」ってことがわかるんじゃん?
洗面台のガラクタをさぐること5分。
出てきました。
とっくに使用期限が過ぎてる金髪スプレイが。
使ってみました。
あんまり残ってないから、頭半分だけ。
右から見たら金髪で、左から見たらごましお頭という、異様な女ができあがりました。
「見て見て」と、スプレイの揮発臭で息がつまりそうな洗面所から飛び出してゆくと、夫が、「はっきり言って地肌についているぞ。大丈夫なのか。皮膚」という。
確かに。これ、2000年あたりのやつだからな。
「てらてらして金粉ショーみたいだぞ」
それこわい。
それにネタとしてずいぶん古い。
古すぎかも知れない。いつよ?金粉ショーって。
つまりまだ髪の毛の長さが充分ではなかったのですね。
発色もいまいち。
タワシ頭が、ますます台所の”金属タワシ”に近くなってしまいました。
このスプレイはくっついているだけだから、手で触ると落ちます。帽子にも付きます。
うっとおしいことこの上ないんだが、もったいないからしばらくそのままにしていました。
夜洗ったけど、「洗い残しがあるぞ」「2箇所」と指摘されました。
近頃は頭を洗うのが超簡単だったので、シャンプーのスキルが失われていたらしい。
ガキのようにいい加減に洗ってしまったんだわ。
反省。
ちょっとかゆくなってしまいました。
古いし。地肌に届きすぎだったし。