生頭の迫力(生頭通信8)

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生頭通信8: 07/07

頭に髪の毛がないというのは、それだけで迫力があったりする。
見かけ的に。

それで。その迫力のある姿だと、洋服との調和がなかなか測りにくい。難しい事が起きるのである。

通常の時、あたしは、洋服を選ぶ→着る→メイクをする という順序で一応の調和をはかりつつ身支度をするのであるが(普通だれでもそうだよね?)、
今は洋服を選ぶ→着る→そのまま生頭でおうちにいる
あるいは、
洋服を選ぶ→着る→メイクをする→帽子とリカちゃん付け毛をセットする(これがお出かけバージョン)
という二通りの身支度をしている。

問題は、現在どちらのバージョンにおいても、洋服を選ぶ時に、付け毛をしていないということで、生頭のまま鏡の前で服を選ぶと、なーんか何もかもが決めにくいのよね。

特にお出かけの時は難しい。
何となく、どの服も似合わないような気がする。
一応、頭の毛をつけた状態を想像して選ぶんだが、そしてたいしてたくさん服を持っているわけでもないのだが、「その日の気分に合った服をきるんだぜい!」という気迫が習慣化しているので、「これでいいのか?ええ?今日はホントにこれでいいのか自分?」という、イライラした疑問がわくわけだ。

さらに。
付け毛がない状態のほうが、色々な作業がしやすい&毛を汚したくないという理由で、生頭のまま先にメイクをする
これがまた難しい。
生頭の迫力に負けないようにと無意識にバランスをとってしまうためか、かなりやりすぎてしまうのが常だ。

眉毛なんかききっとして、アイラインなんかもリキッドでびしっと入れたくなる
色がびゅーっとしたアイシャドウとかのほうが「いいのでは?このほうがいいのでは?」という気分にもなる。
はては何色もの色を、目のあたりにグラデーションしてしまったりする。

で。顔を塗ったあと、まだウィグを着けていない状態ってのが、けっこう怖い顔

ある時、黒い上下にカーキ色のテーラドジャケットを着て、メイクをしたら、何だかSFチックで、それだけで調和が取れてしまっているような気がした。
なんかすごくあやしいけどそういう人がいてもいいわよ、というような似合い方になっていた。

これにウィグをつけると、まあ、なんというか平凡?って感じなんですがね。

それで、生頭のまま娘の前で、「これってありじゃないかい?」と見せてみたら、「わ!何だか似合う」と言う。

だが、そのすぐ後に、「これで痩せていたらよかったのに(以前のように)」と言われた。

SFと生頭は調和するが、
SFと背アブラや腹アブラは調和しないようである