脱毛ってのは、抗がん剤の副作用のうち、もっとも有名と思われるものです。
見た目が変わる、というわかり易さにより、周囲もその人が病気だっていう現実を突きつけられるし、本人も「つらい」「いや」なことだと言うことが多いですよね。
だけど、実際脱毛してみますとね、これが面白いことの宝庫で、どうせならもう少しハゲでいてもいいかな、と思うぐらいなのよ。まあ、あくまであたしの場合ですが。
自分の頭の形など初めてしみじみ見た。これが完璧に丸くて、ほんと玉のように素晴らしい。
小さい頃から「お鉢の形がいい」って言われてたけど、ホントでしたわ。(自慢)だけど中身の方は結構あやしいのよ。(謙遜)
今まで頭髪の中に隠れていた”シミ”も発見した。ゴルバチョフさんの頭にもあったでしょう。あたしにもあるんですよ。シミ。玉に瑕ってやつでしょうかね?(違うって)
あんな地図みたいな形してないけどね。
カツラも未知の世界だったしねー。今もよくわかってないけど。かぶって生活してみないとわかんないことが色々あります。
「髪の毛は戻るから大丈夫。(悲しまないで)」って感じで何人もの人がはげまして(いや、シャレじゃなく)くれたけど、あのね、別に悲しんでませんってば。
今現在も、まだ毛が失われてまして、まだ生え戻ってない状態でこれを書いてます。自宅なんで、生頭(カツラを脱いだ状態)でおります。
で。友人に「自宅では生頭で暮らしている」と言ったら、どんな感じだ?って質問が来たので、『生頭通信』ってのを超内輪掲示板に書いて遊ぶことにしました。
こういう遊びをすると、喜んでくれる人もいます。
その一部をご紹介しましょう。
まず、あたしの頭の形がいいことから「スキンヘッドが似合いそう」っちゅう意見を複数いただいておりまして、(暗に、その頭ハゲているところ見てみたい、と言われているようなものだが)いっそのこと、剃刀できれいに剃ってしまったらどうか、と提案された。それに対して。
****以下、『生頭通信』コピペ*****
生頭通信1:6/30
なまあたまは、すぐ半端な毛がしょもしょもと生えてくるので、剃るのは案外面倒なのである。
ちょっと剃ってみたけど面積がことのほか広い。
脱毛したことはしたのだけれど、全くつるつるになることはなかったのね。 ちょっとだけ残っちゃったんだね。
ところが半端に生えているというのがけっこう怖い。
口の悪い中学生の娘に、「地獄絵に出てくる餓鬼のようだ」とか「妖怪のようだ」とか「死体のようだ」「マジキモイ」とか色々いわれ嫌われるので、一度は美容院で思い切りスキンヘッドにした。
一休さんというか瀬戸内寂聴というか、あるいは、オースティン・パワーズに出てくるミニミー?(チビだからよ)みたいな感じになり、その時は娘は「ましになったましになった」と喜んでいた。
しかしながら、すぐ生えてくるわけよ。だけど生え方はまだちゃんとしていないのよ。
「半端なのいやー。またつるつるにしてきて」って娘は言うんだが・・・・しかしね。そうするとあたしはいつになったら毛が生えそろうんだよ?
今それが問題になっておるのじゃ。
元に戻る過程で、どうしても半端ってのはあるんじゃないのかね?
るじ
うひー、おもしろーい。生頭通信て、生頭通信て。
っておもしろがっていーのかわかんないけどおもしろい。
そのスキンヘットの頭を記念に、ビデオで撮って、頭のまわりを
ぐるっとまわるよーに上から。デジカメでも可。
SYNDI
★るじさん
面白がってくださっていいんですのよ。
そのためにやってるんです。
現在は生え戻ってゆく過程を撮影中・・・なんだが、撮影者もはげていく時と違ってやや飽きている模様。
るじ
あ、ちゃんと撮ってるんですね。ぬけめなく。
飽きている模様<わらう。
SYNDI
★るじさん
飽きている間に髪の毛伸びるから、久しぶりに撮影したところで段階が飛んでいて、いきなり「ぼあぼあ」っと生えた!って印象になるのではないか、と心配だ。